Faker率いる韓国、リーグ・オブ・レジェンド決勝へ
アジア大会の注目競技の一つ、リーグ・オブ・レジェンド(LoL、5人ずつのチームが対戦するオンライン戦略ゲーム)で、韓国代表が台湾との決勝に臨む。試合は日本時間の10月2日正午から、愛知県のAichi Sky Expoで行われる予定だ。韓国は前回大会に続く金メダルを目指す。
韓国代表の中心選手は、世界大会で通算6度の優勝を誇る「Faker」ことイ・サンヒョクだ。チェ・ウジェ(Zeus)、キム・ゴンブ(Canyon)、キム・ゴヌ(Zeka)、イ・ミンヒョン(Gumayusi)、リュ・ミンソク(Keria)とともに、強豪台湾との大一番に臨む。
韓国は前回の杭州大会でも台湾を決勝で破って優勝した。今回は、同じ相手を退けて大会連覇を達成できるかが焦点となる。
予選から決勝まで、韓国は無敗を維持
韓国はグループリーグで台湾、インド、香港を相手に3連勝し、準決勝へ進出した。準決勝ではサウジアラビアを破り、2018年のジャカルタ・パレンバン大会から数えて、3大会連続で決勝の舞台に立つことになった。
イ・サンヒョクは3大会すべてで韓国代表に選ばれている。大会前には、国の名誉を背負って良いプレーを見せ、目標の金メダルを手にするため最後まで集中したいとの決意を示した。
eスポーツがアジア大会で注目される理由
eスポーツは、コンピューターゲームを競技として行うスポーツだ。LoLでは、選手同士の操作技術だけでなく、試合の流れを読む力や、仲間との連携、相手チームへの対応も勝敗を左右する。サッカーで選手が連係して相手の守備を崩すように、ゲーム内でも5人が役割を分担し、短い時間で判断を重ねる。
アジア大会の正式競技としてeスポーツが行われることで、競技ゲームは娯楽にとどまらず、国や地域を代表して戦う舞台としても存在感を高めている。Fakerのように長く第一線で活躍する選手が国際大会に出場することは、競技の歴史や次世代の選手への関心を集める機会にもなる。
韓国アーチェリー、リカーブ3種目の金メダルを狙う
韓国のアーチェリー代表は、リカーブの男女団体と混合団体で、金メダル3個の獲得を目指す。リカーブは、弓の両端が射手側と反対方向に反った形をした弓を使う競技で、狙いを定めて矢を的の中心に近づける正確さが求められる。
試合会場は愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園多目的広場。韓国は前回の杭州大会で、この3種目すべてを制した。今回も同じ結果を残せるか、韓国の伝統的な強さが試される一日となる。
- 女子団体は、カン・チェヨン、イ・ユンジ、オ・イェジンの3人が午前9時からインドネシアとの準決勝に臨む。
- 混合団体は、キム・ジェドクとカン・チェヨンのペアが午前11時25分から中国と対戦する。
- 男子団体は、キム・ウジン、キム・ジェドク、イ・ウソクの3人が午後2時から台湾と対戦する。
団体戦では、個々の選手の得点に加え、順番やチーム全体の安定感も重要になる。とりわけ混合団体は男女各1人で組むため、選手同士の呼吸や、緊張する場面での集中力が結果を左右する。
柔道は重量級、テコンドーは新競技にも注目
柔道では、韓国重量級の主力選手が金メダルを狙う。男子100キロ超級には、2024年パリ五輪の銀メダリスト、キム・ミンジョンが出場する。前回の杭州大会では銅メダルだっただけに、今回は頂点に届くか注目される。
女子78キロ超級では、若手のイ・ヒョンジが出場する。重量級の柔道は、相手の体勢を崩して投げる技や、抑え込む技が勝負を決める。体格だけでなく、一瞬の機会を見極める判断力も欠かせない。
テコンドーでは、2日連続で韓国選手が金メダルを目指す。今大会で初めて正式種目となったバーチャルテコンドー(センサーなどを使い、仮想空間で技を競う競技)では、アン・ヒャンシクが午前11時30分の決勝で初代王者を狙う。
アン・ヒャンシクは同日午後、男子58キロ級の組手にも出場し、決勝は午後7時35分の予定だ。異なる形式の2種目に挑むため、競技ごとの戦い方を切り替えながら、1日に2つのメダルを手にできるかが見どころとなる。
ボクシングとテニスも久々の金メダルを目指す
ボクシングでは、男子60キロ級のチャン・ドンファンと80キロ級のキム・ミンソンが決勝に進み、韓国勢として12年ぶりの金メダルを目指す。チャンはウズベキスタンのアブドゥマリク・ハロコフ、キムはインドのアンクシュと対戦する。
ボクシングの決勝では、相手の攻撃を避けながら有効打を重ねる技術と、試合を通して動き続ける体力が問われる。階級によって選手の体格や試合のテンポも異なり、両選手がそれぞれの相手にどう対応するかが勝敗の鍵になる。
男子テニスのダブルスでは、ナム・ジソンとパク・ウィソンのペアが午前10時から名古屋市の東山公園テニスセンターで決勝に臨む。韓国テニスにとって、アジア大会で12年ぶりとなる金メダル獲得がかかる試合だ。
ダブルスは、2人の選手がコートを分担しながら戦う競技で、強いショットだけでなく、相手の動きを読んだ連係や、味方同士の位置取りも重要になる。個人戦とは違ったチームワークが、決勝の行方を左右する。
女子サッカーは中国との銅メダル決定戦
女子サッカーの韓国代表は、午後3時から静岡県袋井市の静岡スタジアム・エコパで中国と銅メダル決定戦を行う。決勝進出は逃したものの、最後の試合で勝利すれば大会をメダルで締めくくることができる。
銅メダル決定戦は、敗れればメダルを逃す一方、勝てば表彰台に立てる重要な一戦だ。韓国と中国はアジアの女子サッカーを代表するチームであり、選手の疲労や試合序盤の主導権争いも注目点となる。
競技が集中する一日、韓国勢のメダル争いが続く
この日は、eスポーツの決勝からアーチェリーの団体戦、柔道、テコンドー、ボクシング、テニス、女子サッカーまで、さまざまな競技で韓国選手が大きな目標に挑む。競技ごとに試合形式も必要な技術も異なるが、いずれも国際大会の舞台で結果を出すための集中力と準備が問われる。
なかでも、Fakerが率いるLoL代表の連覇と、アーチェリーのリカーブ3種目制覇は、韓国の強さを示す象徴的な挑戦となる。各競技の決勝やメダル決定戦が続くなか、韓国勢がどれだけ表彰台に立てるかが、アジア大会の一日の見どころだ。



















