ベネズエラと無得点、勝ち切れず

韓国代表は10月2日、蔚山(ウルサン)文殊サッカー競技場でベネズエラ代表と親善試合を行い、0-0で引き分けた。試合後、守備の中心選手である金ミンジェは、チーム全体が一緒に戦えていないと率直に批判した。

「正直、守備の選手たちを見ていると気の毒だ。今日の試合は、全員で一緒に戦っている感じがしなかった。勝っていたとしても、気分はよくなかったと思う」

ロベルト・モレノ暫定監督の下で韓国が戦った試合は、これで3試合目。エクアドルに3-0で勝った後、ウルグアイに1-4で敗れ、今回のベネズエラ戦は引き分けとなった。ここまでの成績は1勝1分け1敗だ。


同じ布陣でも攻撃の形は見えず

モレノ監督は、前の2試合と同じ4-4-2を採用した。これは、守備の選手を4人、中盤を4人、前線を2人並べる基本的な配置だ。韓国は前線に孫興慜(ソン・フンミン)とオ・ヒョンギュを置き、左右の中盤には金ミンスと李康仁(イ・ガンイン)が入った。

中盤の中央は黄仁範(ファン・インボム)と朴鎮燮(パク・ジンソプ)が担当。最終ラインには趙賢澤(チョ・ヒョンテク)、金ミンジェ、李漢範(イ・ハンボム)、薛英佑(ソル・ヨンウ)が並び、ゴールキーパーはモレノ体制で初出場となる宋範根(ソン・ボムグン)が務めた。

孫興慜は、韓国男子代表の国際試合での最多得点記録を更新するまで、あと1ゴールに迫っていた。しかし、この日はチームとして攻撃を組み立てる場面が少なく、個人の記録更新につながる得点も生まれなかった。

中盤でボールを失い、前半はシュート1本

韓国は中盤で短いパスをつなごうとしたものの、相手の守備やプレッシャーに阻まれ、ボールを失う場面が続いた。ボールを奪い返そうとして無理なファウルを犯すこともあり、攻撃へ移るための流れをなかなか作れなかった。

中盤から前へ運べないため、後方から前線へ直接ボールを送るロングパス(長い距離を一気に進めるパス)も増えた。だが、精度が十分でなく、味方につながらないケースが目立った。パスミスも重なり、試合のリズムをつかめないまま時間が過ぎていった。

前半の韓国のシュートはわずか1本で、ゴール枠内へのシュートはなかった。ランキング上では韓国が32位、ベネズエラが47位だったが、韓国は相手を押し込んで得点機会を重ねる展開に持ち込めなかった。

後半に攻勢も、決定機は限られる

後半、韓国は陣形を前に押し上げ、攻撃の圧力を強めた。最も得点に近づいたのは、後半6分にオ・ヒョンギュが右サイドからクロスを送り、走り込んだ孫興慜がシュートを放った場面だった。

しかし、その後は再び攻撃が停滞した。パスをつないで相手の守備を崩す場面は限られ、ベネズエラにボールを奪われて速攻を受けるなど、韓国が危険にさらされる場面もあった。

カウンター(ボールを奪った直後、相手の守備が整う前に攻めること)への対応にも課題が残った。中盤で相手の攻撃を止められず、ベネズエラにシュート機会を与え、相手のシュートがポストに当たる場面もあった。

金ミンジェが求めた「チームとしての戦い」

攻撃がうまくいかないなか、李康仁は後方まで下がってボールを運ぼうとした。それでも韓国は最後までゴールを奪えず、試合は無得点のまま終了した。中央守備を担った金ミンジェは後半35分に交代し、その際、モレノ監督に不満を伝えるような様子が映ったほか、ベンチではスパイクを投げる場面もあった。

金ミンジェは試合後、「反転が必要な試合だったのに、また結果を出せず残念だ。改善すべき点が多い」と話した。さらに、守備や競り合いは一部の選手だけが担うものではなく、チーム全員が同じ意識で取り組む必要があると訴えた。

「チームが一つにまとまることが最も大切だ。個人が輝くより、チーム全体が一つになって走らなければ結果は出ない。全員が必死に取り組んでこそ、チームのレベルを上げられる」

3試合で浮かんだ課題と今後

今回の結果は、単に得点できなかったことだけではない。中盤でボールをつなげないこと、前線へ送るパスの精度が足りないこと、そして相手の攻撃にチーム全体で対応しきれないことが、試合を通して表れた。

同じ4-4-2を続けても、選手同士の距離やパスの受け渡しが整わなければ、狙った攻撃にはつながりにくい。日常の例に置き換えると、同じメンバーで作業していても、誰が何を担当するのか、次に誰へ引き継ぐのかが共有されていなければ、仕事が滞るのと似ている。金ミンジェが求めた「チームとして戦う」という言葉は、攻守の連係を立て直す必要性を示している。

モレノ体制は3試合を終えて1勝1分け1敗となった。今後、選手の配置や攻撃の組み立て方をどう整え、守備から攻撃への切り替えをどれだけ滑らかにできるかが焦点となる。今回の引き分けを立て直しにつなげられるか、チームの改善が問われる。