イ・ウソク、3度目の挑戦で個人戦の頂点へ

韓国のイ・ウソクが、2026年アイチ・ナゴヤ・アジア大会のアーチェリー男子リカーブ個人戦で金メダルを獲得した。10月3日に愛知県岡崎市の中央総合公園で行われた決勝で、日本のナカニシ・ジュンヤをセットポイント6―2で破った。

イ・ウソクにとって、アジア大会の個人戦で手にした初めての金メダルだ。過去2大会ではあと一歩届かなかっただけに、3度目の挑戦でつかんだ優勝となった。

イ・ウソクが男子団体戦に続いて個人戦も制覇。今大会2個目の金メダルを獲得し、2冠を達成した。

決勝は6―2、地元日本の選手を退ける

決勝の相手は日本のナカニシ・ジュンヤだった。イ・ウソクはセットごとの勝負でリードを重ね、最終的に6―2で勝利した。

リカーブの個人戦では、矢が的のどこに当たったかを競うだけでなく、セットごとの勝敗も重要になる。一般的なセット方式では、各セットの成績に応じてポイントが与えられ、先に規定のポイントへ到達した選手が試合を制する。たとえば、試合の流れを一つの短い勝負の積み重ねとして捉える方式だ。

  • 大会:2026年アイチ・ナゴヤ・アジア大会
  • 種目:アーチェリー男子リカーブ個人戦
  • 決勝の対戦:イ・ウソク対ナカニシ・ジュンヤ
  • 結果:イ・ウソクがセットポイント6―2で勝利

今回の金メダルは、韓国勢にとって今大会のアーチェリーで3個目。リカーブ種目では2個目の金メダルとなった。


前日の団体戦に続き、今大会2冠

イ・ウソクは決勝の前日、キム・ウジン、キム・ジェドクとともに男子団体戦を制していた。個人戦でも頂点に立ったことで、団体と個人の両方で金メダルを獲得した。

さらに、前回のアジア大会に続く2大会連続の2冠でもある。2022年の杭州大会は2023年に開催され、イ・ウソクはそこで男子団体戦と混合団体戦の金メダルを獲得していた。

アーチェリーの団体戦は、複数の選手が力を合わせて得点を積み重ねる競技だ。一方、個人戦では選手自身が試合の流れを読み、一本ごとに集中を保たなければならない。異なる形式の両方で勝ち切ったことは、今大会の大きな成果といえる。


過去の悔しさを越え、8年ぶりの金メダル

イ・ウソクはアジア大会に今回で3度目の出場となるベテランだが、個人戦ではこれまで金メダルに手が届かなかった。2018年のジャカルタ・パレンバン大会では、韓国代表の先輩キム・ウジンに決勝で敗れて銀メダルを獲得した。

杭州大会では銅メダルにとどまり、韓国は男子リカーブ個人戦の金メダルをモンゴルの選手に譲った。この種目で韓国がアジア大会の金メダルを逃すのは、2002年の釜山大会以来、21年ぶりのことだった。

今回、イ・ウソクが個人戦の金メダルを獲得したことで、韓国は8年ぶりにこの種目の頂点を取り戻した。過去の銀メダル、銅メダルを経て、ついに最高の結果へたどり着いた形だ。

前回まで届かなかった個人戦の金メダルを、3度目のアジア大会で獲得。イ・ウソクの優勝は、韓国男子リカーブにとっても種目の頂点を取り戻す一勝となった。

リカーブとはどんな競技か

リカーブは、弓の両端が射手から離れる方向に反り返った形を持つ弓を使う種目だ。オリンピックでも採用されている競技形式で、選手は決められた距離から的を狙い、矢の着弾位置に応じた得点を競う。

一見すると、的の中心を狙う単純な競技に見えるかもしれない。しかし実際には、風や光の変化、体のわずかな揺れ、弓を引く力の調整など、細かな条件が結果を左右する。日常の例にたとえるなら、遠くの小さな目標に向けて、毎回ほぼ同じ姿勢と力加減を再現することが求められる。

個人戦では、選手が一人で判断と実行を担う。一本の矢の結果が次のセットへの心理的な負担になることもあり、技術に加えて、試合中に集中を立て直す力も重要だ。


今大会の2冠が示すもの

イ・ウソクは団体戦で仲間とともに勝ち、個人戦では自ら決勝を戦って金メダルをつかんだ。両方の競技形式で結果を残したことは、チームの一員としての安定感と、個人で勝負を決める力の双方を示すものとなった。

また、個人戦の金メダルは韓国のアーチェリーにとっても象徴的な意味を持つ。韓国勢が伝統的に強さを見せてきた種目で、前回大会に続く厳しい競争を勝ち抜き、男子リカーブの頂点を取り戻したからだ。

今後は、今回の優勝を一度きりの成果に終わらせず、次の大会へどうつなげるかが焦点となる。イ・ウソクの2冠は、韓国代表にとって大きな自信となるとともに、国際大会での競争がさらに激しくなることも示している。