サムスン電子は2026年10月8日に公表した第3四半期の暫定決算で、連結ベースの営業利益を107兆4,000億ウォンと発表した。四半期営業利益が100兆ウォンを超えた韓国企業は、サムスン電子が初めて。売上高は195兆ウォンで前年同期比126.6%増、営業利益は782.5%増だった。
今回の業績は暫定値だ。売上高、営業利益ともに第2四半期の記録を上回ったが、最終確定値と事業部門別の業績はまだ公表されていない。
背景と文脈
第3四半期の売上高と営業利益は、いずれも2026年第2四半期に記録した従来の最高値を上回った。第2四半期の売上高は171兆5,000億ウォン、営業利益は89兆5,000億ウォンだった。これに対し、第3四半期は前期比で売上高が13.7%、営業利益が20%増加した。報道によると、サムスン電子は売上高、営業利益ともに4四半期連続で過去最高を更新した。
業績を押し上げた要因として、半導体部門のメモリー事業が挙げられている。汎用DRAMや企業向けeSSD(企業向けソリッドステートドライブ)、HBM(高帯域幅メモリー)への需要が収益性を高めたと報じられた。また別の報道は、AIインフラへの投資が続くなか、半導体の供給不足とメモリー価格の上昇が業績を支えたと伝えた。
会社の暫定値は、証券会社の予想とも比較された。ある報道は、エフアンドガイド(에프앤가이드)が集計した営業利益予想の平均106兆ウォンをわずかに上回ったと伝えた。
このニュースが意味すること
四半期営業利益107兆4,000億ウォンという数字は、メモリー半導体の需要や価格環境が大企業の業績にいかに大きく反映されるかを示している。ただし、これは会社全体の営業利益であり、半導体部門だけの利益ではない。暫定決算には純利益も含まれていないため、この数字だけで会社の最終的な損益や事業部門別の貢献度を判断するのは難しい。
投資家やサムスン電子の業績に関心を持つ読者にとっては、記録そのものだけでなく、どの製品や市場環境のもとで達成されたのかも重要だ。報道は、メモリー製品の需要や供給不足、価格上昇を主な背景に挙げたが、こうした状況が次の四半期も続くかどうかは確認されていない。そのため、今回の業績を今後も同じ水準の利益が繰り返されることを意味するものと受け取るのではなく、暫定値と市場環境を分けて見る必要がある。
たとえば、メモリーの供給不足と価格上昇が今後も続けば、会社の業績に影響する可能性がある。反対に、そうした状況が続かなかった場合にどのような結果となるかは、現時点の資料だけでは断定できない。これは起こりうる展開を説明した仮定であり、今後の業績見通しが確定したという意味ではない。
報道は、四半期営業利益が100兆ウォンを超えた世界的な事例として、サウジアラビアの国営石油会社アラムコが2022年第2四半期に865億ドルを記録したケースを挙げた。通貨単位の異なる事例を単純に金額だけで比べるよりも、サムスン電子の今回の暫定実績が韓国企業の四半期営業利益記録を塗り替えた点に注目するのが適切だ。
報道によって異なる点
営業利益予想との比較基準は、報道によって異なっていた。ある報道は、エフアンドガイドの集計平均である106兆ウォンをわずかに上回ったと伝えた一方、別の報道は聯合ニュース・インフォマックス(연합뉴스 인포맥스)が集計した市場予想平均を1.6%上回ったと伝えた。集計主体が異なるため、どちらか一方を同じ基準の数値とみなして、両者をまとめて扱うべきではない。
確認できた事実と、まだ分からないこと
確認できた事実
- サムスン電子の2026年第3四半期の暫定売上高は195兆ウォン、営業利益は107兆4,000億ウォン。
- 売上高は前年同期比126.6%増、営業利益は782.5%増。
- いずれも第2四半期の実績を上回り、前期比で売上高は13.7%、営業利益は20%増加した。
- メモリー事業の製品需要が業績をけん引したと報じられた。
まだ分からないこと
- 暫定実績の最終確定値はいくらか。
- 事業部門別の売上高と営業利益は、それぞれいくらか。
- メモリーの供給不足と価格上昇は、今後の四半期も続くのか。
読者が確認すべきこと
- 会社の最終決算発表で、暫定値が確定または修正されたかを確認しましょう。
- 事業部門別の業績が公表されたら、営業利益全体に占める半導体部門の規模を確認しましょう。
- 次の業績を見る際は、メモリー製品の需要だけでなく、供給不足と価格上昇が続いていたかどうかも確認しましょう。
参考資料
- あわせて参照した報道: en.yna.co.kr
- あわせて参照した報道: m.koreaherald.com



















