大型の網を設置した翌日、水路へ引き返す

釜山の北港親水公園にとどまっているサメ「ブカンイ」を海へ戻そうと、救助当局が水路の出口近くに設置した網を、ブカンイがすり抜けて水路の内側へ戻りました。10月3日正午ごろ、前日に設置された網の向こう側から水路へ戻ったことが確認されました。

当局は、網によってブカンイが海側へ進むよう促し、さらに水路の内側へ戻るのを防ぐことを期待していました。しかし、網には通り抜けられる隙間があり、ブカンイはそこを見つけて引き返したとみられます。

海へ向かうよう誘導するための網は、ブカンイの移動を完全に遮る壁にはならず、設置の翌日に水路の内側へ戻る結果となりました。

前日の誘導作業は途中で中断

救助当局は10月2日、親水公園の第4歩道橋付近から、海に近い第6歩道橋の方向へ網を動かし、ブカンイを水路の外へ誘導しようとしました。使用したのは、長さ50メートル、高さ6.8メートルの大型の網です。

作業中、網が水路の底に引っかかりました。また、ブカンイが水路の外へ出ようとしない様子も見られたため、当局は網を出口から約100メートル内側の地点に固定し、救助作業を中断しました。

  • 網を海側へ動かし、サメの進行方向を誘導する
  • 網が水路の底に引っかかり、予定どおりの作業が難しくなる
  • 出口近くに網を固定して作業を止めたものの、ブカンイは隙間を通って内側へ戻る

網による誘導が難しい理由

水路のように幅や深さが場所によって異なる場所では、網を底まで隙間なく設置するのが難しい場合があります。たとえば、仕切りを床にぴったり付けたつもりでも、端に少し隙間があれば小さな物が通り抜けてしまうのと似ています。今回も網が水底に引っかかったうえ、ブカンイが通れる隙間が残っていたとみられます。


ブカンイは第4・第5歩道橋の間に

10月3日時点で、ブカンイは第4歩道橋と第5歩道橋の間の水路で確認されています。海へ戻す作業がいったん中断された後も、同じ公園内の水路にとどまっている状態です。

ブカンイがなぜ水路の外へ出ようとしなかったのか、記事では理由は明らかにされていません。現在確認されているのは、網をすり抜けて水路の内側へ戻ったことと、歩道橋の間で姿が見られたことです。

場所を確認しながら対応

水路内での位置が変われば、誘導する方向や網を設置する場所にも影響します。救助活動では、動物の位置を確かめながら、周囲の通行や作業の安全にも配慮する必要があります。具体的な次の作業日程や方法については、記事中で示されていません。


連休の見物客増加を見込み、巡回を強化

施設管理を担う関係者などは、開天節(韓国の祝日)の連休中にブカンイを見ようとする人が集まる可能性を踏まえ、周辺の巡回を強化する方針です。動物の姿を見ようと人が集まると、歩道や水路沿いが混雑し、救助作業や通常の施設利用に影響することがあります。

見物する場合は、現場の案内や係員の指示に従い、水路の縁に近づきすぎないことが大切です。人が密集すると、転倒などの事故だけでなく、救助に必要な場所をふさいでしまうおそれもあります。

  • 巡回を強化し、見物客の状況を確認する
  • 水路沿いでの混雑を避け、係員の案内に従う
  • 救助活動が行われる場合は、作業区域に近づかない

海へ戻す作業は、状況を見極めながら

今回の経過は、大型の網を設置すればすぐに海へ誘導できるとは限らないことを示しています。網が水底に引っかかる、動物が誘導に応じない、網の隙間を通り抜けるといった要素が重なると、計画したとおりに移動させるのは難しくなります。

今後の対応では、ブカンイの位置や水路の状態を踏まえ、安全に誘導できる方法を検討することが重要になります。ただし、当局が次にどのような方法を採るのか、いつ作業を再開するのかは、現時点で明らかになっていません。連休中は、ブカンイの動きとあわせて、見物客の安全を確保するための現場対応も焦点となります。