タイムラインを埋め尽くす「低品質コンテンツ」への宣戦布告

イーロン・マスク氏が所有するSNSプラットフォーム「X」が、クリックベイト(視聴者の興味を引くために大げさなタイトルを付ける手法)や、他人のニュースをそのまま転載するアカウントへの報酬を削減し始めました。

Xの製品担当責任者であるニキータ・ビア氏は、ニュースを再パッケージして投稿するだけの「アグリゲーター(情報の収集・配信者)」の報酬が、すでに60%削減されており、今後はさらに20%削減されると明らかにしました。

「盗んだ投稿や釣り記事でタイムラインを埋め尽くす行為は、真のクリエイターの成長を妨げ、ユーザーに悪影響を及ぼします。」

どのような投稿が「減給」の対象になるのか?

今回の措置は、Xの「クリエイター収益配分プログラム」に参加しているユーザーが対象です。このプログラムは、500人以上の認証済みフォロワーを持ち、3ヶ月間で500万回以上のインプレッション(投稿が表示された回数)を記録したユーザーが広告収入を得られる仕組みです。

具体的に規制の対象となるのは、以下のような行為です。

  • 「🚨BREAKING(速報)」という言葉をすべての投稿で乱発する行為
  • 独自の解説を加えず、他人のニュースをコピー&ペーストするだけの投稿
  • ラベル(説明書き)のないAI生成の戦争動画などの不適切なコンテンツ

ビア氏は、「言論の自由は守るが、プログラムを悪用するユーザーに報酬を支払うことはない」と強調しています。


真のクリエイターを守るための新技術

今回の背景には、右派の影響力を持つインフルエンサーたちの報酬が突然停止されたという騒動もありました。あるアカウントは年間約55,000ドル(約800万円)を稼いでいましたが、「収益化基準の違反」を理由にプログラムから除外されました。

Xは今後、「コンテンツのオリジナルの作成者を特定する」ための新しいツールを導入する予定です。これにより、単に拡散された投稿ではなく、最初にその情報を生み出した人に報酬が適切に分配される仕組みを目指しています。

今後のXが目指す方向性

  • アイアン・スロップドーム(AIスロップ=AIが生成したゴミのような低品質コンテンツを防ぐ盾)の導入
  • オリジナルコンテンツへの収益配分比率の向上
  • 価値のあるタイムラインの構築