北朝鮮、新型駆逐艦「崔賢鎬」でミサイル発射試験を実施

北朝鮮は12日、5000トン級の新型駆逐艦「崔賢鎬(チェ・ヒョンホ)」において、戦略巡航ミサイルと艦対艦ミサイルの試験発射を行いました。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が現場でこの様子を直接参観しました。

発射されたミサイルは、西海(ソヘ)上空に設定された軌道を飛行し、目標を「超精密な正確度」で打撃したと報じられています。金委員長がこの駆逐艦での試験発射を視察するのは、今回で3度目となります。

「核戦争の抑止力を絶えず拡大・強化することは、我が党の不変の国家防衛路線である」

複数のミサイルを組み合わせる「混ぜ撃ち」の脅威

今回の実験で注目されているのは、異なる種類のミサイルを同時に発射する「混ぜ撃ち(複数の攻撃手段を一度に使い、敵を混乱させる戦術)」です。

  • 戦略巡航ミサイル: 低空を自由な軌道で飛行し、レーダーによる探知を逃れながら核攻撃も可能なミサイルです。
  • 艦対艦ミサイル: 海上の敵艦船を精密に攻撃するために設計されたミサイルです。

これらを同時に発射することで、敵の迎撃システムに負荷をかけ、防御を困難にする狙いがあります。


イラン・イスラエル紛争から学んだ「防空網突破」戦術

専門家は、北朝鮮が最近のイランによる攻撃手法を参考にしている可能性を指摘しています。イランは多数のミサイルとドローンを同時に飛ばすことで、イスラエルの強固な防空網(空からの攻撃を防ぐシステム)を突破しようとしました。

北朝鮮も同様に、最新の駆逐艦を活用して複数のミサイルを「飽和攻撃(防御能力を超える大量の攻撃を仕掛けること)」として展開する能力を誇示しようとしていると考えられます。

金委員長は、今後もこのような軍事力を強化し、国家防衛体制を盤石にする姿勢を改めて強調しました。